福祉住環境コーディネータが受ける相談の中には、当事者と一緒に暮らしている家族から相談を受けることも少なくありません。そのような場合、家族が当事者本人の問題点を充分に把握していない場合もあります。そんな時は、相談者である家族だけでなく当事者とも会って彼らの身体的な現状をよく把握したうえで、どのように解決していくのが最適なのかを、家族の人たちに理解し納得してもらうことも大切な仕事になります。

福祉の視点での住まいづくりとはいえ、家の環境を整えるためには、福祉や介護だけでなく建築、医療、保険など、幅広い知識も求められます。単に段差や手すりを付ける、水まわりを改修するなどの部分的なことだけでなく、住まい全体として考えなければなりません。建築に関する法規を知っておくことも必要でしょう、見積もりに関することも無知ではいけません。また、高齢者の心身機能や運動機能の障害について、さらには福祉用具の基本的な性能や使い方も把握しておかなければいけません。そのような総合的な知識をもってはじめて、ひとつひとつの相談事例に合ったアドバイスができるのですね。

以上で説明した、仕事のポイントをまとめてみましょう。
○ 福祉・保険に関してのサービスや制度を利用者に情報提供する
○ 介護保険制度において、ケアマネジャーと連携しながら、新築、建替え、リフォームなどを提案する
○ 介護用品や福祉用具に関して、情報提供とアドバイスをおこなう

文字にするとなんだかとても大変そうな仕事で、私にできるかと心配になってきます。でも、根っことして大切なのは人に対する思いやりの心ではないでしょうか。専門的な知識だけではなく、生活者の視点で考えられる温かな気持ちも大切なのだと思っています。

 
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